ケーブル配線のべストプラクティス:
成端速度が収益に与える影響

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ネットワークケーブル配線は、製品コストに気を配る必要があります。しかし、配線用製品を選択する際は、顧客のニーズと貴社の収益のバランスを考慮しなければなりません。
しかし、収益性の向上は、インボイスに記載されている製品コストだけでは測れない場合もあることに着目することも重要な点です。時には、製品やツールによる作業効率改善が、労務費をコンパクトにし製品購入価格を上回る費用効果を達成する場合があります。成端速度はその良い例です。ご存知のように配線作業は、労務費が配線プロジェクトの主要な部分を占めます。労務費は、顧客がコストを削減するために常に注目する可能性が高い領域です。従って、配線プロジェクトの提案が、競合他社より低い人件費で入札できれば、より多くのビジネスチャンスに恵まれることになります。

もちろん、いきなり労務費を限界利益点以下まで削減するわけにはいきません。重要な点は、余裕を持って入札価格を下げられるように労務効率を改善することです。言い換えれば、作業時間を短縮することです。競合他社より早く作業できれば、貴社は入札価格を下げ、業務を受注し、なおかつ十分な利益を確保することができます。

基本的なカテゴリ6のUTP配線業務を例にとって、成端時間が貴社の利益にどのように影響するかを見てみましょう。この例では、ケーブル500本、カテゴリ6の配線作業を想定しています。計算を簡単にするため、ケーブルの敷設や試験は無視して、ジャックの成端作業のみに着目しています。当然、これはプロジェクトの一側面に過ぎず、非常に簡略化された分析ですが、ジャック当たりの時間短縮がいかに収益を改善し、貴社が競争に勝つ可能性を高めるかをよく示しています。まず、実際の成端時間を見てみましょう。

アウトレットAの成端時間は1分、アウトレットBは2分、アウトレットCは3分です。入札の計算をする場合、正確な成端時間に基づいて労務費を見積もることはないでしょう−それでは誤差が許容されず、全く現実的ではありません。

アウトレット A アウトレット B アウトレット C

実際の成端時間 /1コネクター

60秒

120秒 180秒

そこで、入札見積もりを計算するため各アウトレットの実際の成端時間に2分加えてみます(下の表をご参照ください)アウトレットAについてはBやCよりも労務費を低く見積もっていますが、入札見積もりでは実際の成端時間に対してより大きなマージンを見ています。アウトレットAについては、入札見積もりの成端時間は実際の成端時間の3倍です。アウトレットBでは2倍に下がり、アウトレットCではマージンは60%しかありません。多めのマージンは、貴社の収益性に大きな影響を与えます。

アウトレット A アウトレット B アウトレット C
実際の成端時間 /1コネクター 60秒 120秒 180秒
見積もり成端時間 /1コネクター 180秒 240秒 300秒

貴社の収益に対する潜在的な利点は、時間を金額に置き換えるとより明確になります(下記の表は上記シナリオの続きです)。アウトレットAについて、アウトレット1000個を各々3分として入札見積もり用の労務時間を50時間と計算しました。時間単価を¥6500として、¥325,000です。これはアウトレットBとCよりもかなり低い金額で、貴社は競合他社に勝つ可能性が高いポジションを確保することができます。

しかし、実際の成端時間を見ると、作業は17時間弱しかかかりません。アウトレットBやCでは、この2倍から3倍かかります。貴社はアウトレットAの労務費をアウトレットBやCよりもかなり低く見積もっていますが、実際の収益性ははるかに高く、時間単価はBの¥13,000、Cの¥10,800に対し、Aは¥19,500です。最終的に、貴社はアウトレットAでBやCと同等かそれ以上の利益を上げますが、他社より低い金額で入札して業務を受注することができます。

アウトレット A アウトレット B アウトレット C
実際の成端時間 /1コネクター 60秒 120 180
見積もり成端時間 /1コネクター 180秒 240 300
見積もり時間合計 50 66.67 83.33
見積金額  ¥6500/1時間 ¥325,000 ¥433,333 ¥541,667
実際の成端時間合計 16.67 33.33 50
実際の時間単価 ¥19,500 ¥13,000 ¥10,833

上記の例から、より速い成端時間の利点に興味を持たれたと思いますが、カテゴリ6のジャックをたった30秒で成端できたらどうなると思いますか?上記と全く同じシナリオで、アウトレットAを30秒で成端できれば、貴社の収益性は2倍になり、時間当たり39,000を稼ぎ、競合他社に圧勝できます。アウトレットCを選択した施工は作業に50時間かかるのに対し、アウトレットAであれば8時間強で完了します。

  アウトレット A アウトレット B アウトレット C
実際の成端時間 /1コネクター 30秒 120 180
見積もり成端時間 /1コネクター 180秒 240 300
見積もり時間合計 50 66.67 83.33
見積金額  ¥6500/1時間 ¥325,000 ¥433,333 ¥541,667
実際の成端時間合計 8.33 33.33 50
実際の時間単価 ¥39,000 ¥13,000

¥10,833

 

この時点で、ジャックあたり30秒と推定するのは、やや強気すぎると感じられるかもしれません。強気? はい、もちろんそうです。不可能? いいえ、決して不可能ではありません。実 際、シーモン社はその30秒のベンチマークを下回る2種類のカテゴリ6アウトレットと成端方 法を提供しています。

シーモン社のZ-MAX®6を活用して、配線業者は最速で23.5秒の成端時間を記録しています(www.siemon.com/zmaxchallenge/winners)。専用のZ-TOOL®により、Z-MAXシリーズは 成端プロセス全般を革新的に加速させます。まず、通常最も時間がかかるレーシングプロセスを短縮します。 従来のように、成端ポイントに備えてツイストペアをほどき、ジャックの四隅 に配線するのではなく、Z-MAXリニアレーシングモジュールは、施工者が導体をカラーコード のレーシングチャネル内に配列する間、ケーブルとモジュールをしっかりクリップで留め作業性 を高めます。(ステップ1)

導体チャンネルは横並びのレイアウトになっているため、ツイストペアをほどく必要性を最小 限に抑え、従来のアウトレットに生じるペアの交差が皆無です。この極めて操作性に優れた設 計はレーシング時間を大幅に短縮するだけでなく誤配線の可能性を低減します。導体をレーシングモジュール内に固定し、あとは余った導体をトリミングし(ステップ2)、モジュールをアウトレット本体に挿入してワンステップのZ-TOOLで成端するだけです。 (ステップ3)

Z-MAX/ Z-TOOLプロセスも高速ですが、シーモン社のMAX®TurboTool®はさらに高速です。 その速さのポイントは、シーモン社のMAXアウトレット専用に設計されたTurboToolのシンプ ルで効率的な動作です。他の成端方法と同じように、まず導体をジャックに通します(ステップ1)。次に、ツールに挿入してかしめるだけです(ステップ2)。ツールは1回の動作で8本 の導体を全て取り込み、固定し切断します。衝撃がなく、手の疲労も少なく、成端精度も向上 し、そしてもちろん、超高速で成端できます。最近のコンテストでは、ある施工者はシーモン社のMAX6アウトレットをわずか19.3秒で成端し、世界新記録を樹立しました。新記録樹立の 動画をご覧ください。www.siemon.commaxturbotool/challenge

そして、他社のツールとは異なり、TurboToolはスチール製のため、現場やバッグの中での衝 撃に対して長期間の信頼性を確保します。実際、TurboToolのラチェット動作は、長年の実績 を誇るシーモン社のPT-908 RJ-45コンプレッションツールに基づいて設計されています。業 界経験が長い方は、きっと工具箱のどこかにこのツールが埋もれていることでしょう。また TurboToolはフレキシブルです。他のツールでは、各タイプのモジュラージャックに対して異 なるダイが必要ですが、TurboToolは全てのタイプ(フラット、アングル、キーストーン)の カテゴリ6及び5e UTPを成端できます。そのため、ダイ交換に時間を費やさなくて済みます。 また、最悪の場合、現場に到着してから適切なダイを持っていないことに気がつくということ もありません。

現実的な話をしましょう。貴社の次のプロジェクトにおいて、30秒の成端時間がいかに収益性を向上するかを説明するのは簡単ですが、それを実現するのは別の問題です。現実の世界では 世界記録の成端時間を安定的に達成できるような最高の条件で作業できる機会はめったにあり ません:施工者は狭いクローゼットに押し込められたり、デスクの下でかがみ込んだり、もっ とひどい場合もあります。しかし、アウトレットの成端速度が速いほど、プロジェクトの収益性が向上するという点に変わりはありません。そして、相対的に言えば、きれいな作業台において2倍速い成端方法は、作業現場でも2倍速いのです。

 
シーモン社について

1903年に創業したシーモン社は、世界トップクラスの企業にデータセンタ、通信室等のローカルエリアネットワークや 、インテリジェントビルディングシステムに不可欠な高品質で高性能な通信システム、ケーブリングソリューションとサービスを提供する実績を持ち、それらの専門性の高いコンポネンツを設計・製造するリーディングカンパニーです。米国コネチカット州に本社を持ち世界100カ国の主要都市にセールス、技術、ロジスティックの専門家を配し、カッパと光ファイバケーブリングシステム、キャビネットを含むラックシステム、ケーブルマネジメント、データセンタ電源コントロールシステムと冷却システムそしてインテリジェントインフラマネジメントソリューションと幅広く通信システムを提供しています。また、配線システムに関して400以上の特許を取得し 、シーモンラボでは研究開発と業界の規格や標準化の発展を重視し、絶え間なく投資を繰り返し長期的な視野で通信業を通して幅広く顧客と通信業界の発展に寄与しています。

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